「あなたは何がしたいの?」を問うてもらえる幸せ
先ほど、久しぶりに息子たちの保育園の迎えを夫に任せて人に会ってきました。
お会いしたのは、10年来の友人と、友人が紹介してくれたワーキングマザー。2人はビジネススクールで知り合ったそうです。
そのビジネススクールでは、学長の方針で名ばかりのMBAホルダーにならないように、高い意識の醸成に重きを置いているようで、「あなたは何がしたいの?」を口に出し、周りに発表し、形にしていくことを大事にしているそう。
そのマインドは強く受講生たちに根付くようで、私も出会って早々に
「ビジネスプランを見せて」「あなたは何がしたいの?」と何度も問われ戸惑ってしまいました。
何がしたいのかがはっきりすれば、あとは進むだけです。
部屋を綺麗にしようと思って動けば程度の差こそあれ部屋は必ず綺麗になるし、勉強しようと思って動けば、必ず何か学んでいることになるのと同様に、起業しようと思って動けば、それは必ずや起業に近づいているか、起業していることになります。
何がしたいのか、を選択する。
話は逸れますが、人は毎日決断をします。朝起きて、顔を洗うのか否か、朝食をご飯にするのかパンにするのか、から始まって、仕事先を選ぶ、婚約者を選ぶ、子どもの名前を選ぶ、、と、人生は決断の連続です。「決断」について面白いなと思った考え方が2つ。
一つは、「何かを選ぶということは、それ以外を選ばない。」選択をしているという考え方。夫から教えてもらいました。勤め先の社長がこの話をしてくれたそうで。
例えば私は結婚相手に夫を選んだわけですが、それは同時に、夫以外の男性との結婚や結婚しないという選択を(今のところ、、ですが笑)選ばなかった、ということになります。日本に住むことを選んだということは、日本以外で生活することを選ばなかったわけです。このように、何かを選ぶということは、別の何かを選ばないという選択も同時に行っているんだ、というのはとても新鮮な発想でした。
二つ目は、「決断は自分をすり減らす行為、何を決断するかを選ぶことはとても重要。」という考え方。元マイクロソフトのプログラマー、中島聡さんの本にこのような記述がありました。
世界の偉人はいつも同じ服を着ている。(中略)それは彼らが日常のささいな決断の数を減らそうとしているからだそうです。(中略)心理学では、決断や意思決定をする際に減少する気力のようなものを「認知資源」という名前で呼んでいます。つまり世界の偉人は、認知資源を経営や政治のために温存しているということになります。
(中島聡 『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』
貴重な認知資源には限りがあり、眠らないことには回復しないそうで、個人差はあれど、人が1日に決断できるものの数にも限界があります。超多忙な人は何を決断するか、もセルフコントロールしているのだなと知り、面白いなと思いました。
話を戻すと、「あなたは何がしたいのか。」を問うてもらうことで、私は「私は何がしたいのか。」を考えなくてはならなくなり、選択を迫られます。1日の中で、今日布団を干すか干さないか、の選択ではなく、何がしたいのか。という選択を選択することになります。どちらが良い悪いの話ではありませんが、少なくとも今の私にとっては、「何がしたいのか。」を問うてもらえることは幸せです。それについて考え、口に出さねばならなくなりますから。
資源と出会いを大切に。
ちなみに今私は、息子たちのプール用のラップタオルを作ることよりも、ブログを書くことを選択しました。これから♪かぁさんは〜夜なべ〜をしてラップタオルを作ります〜♪
こういうやつ