会場で見ることに価値がある、と先生が言っていた。
「萌える人生を送った記憶」(2015年村上隆)
全て撮影オッケーでした。
圧巻でした。
解説で、200名ものスタッフが24時間体制で製作にあたったとあり、絵画製作も、他の仕事同様、リーダーシップと人をマネジメントする力が必要なんだなと知りました。
同時代を生きる著名な現代美術作家の、大規模な個展。3.11をきっかけに、ゆらぐ死生観をもって製作された五百羅漢図ということで、見ておきたい!で電車に飛び乗りました。
同時代を生きることができて良かった、と思う人はいるでしょうか。私は数名おります。宮崎駿、村上春樹、イチロー、あと2名ほど。作品やプレーを見るワクワク感に加え、新作が出る度に世の中がザワつく感じとか、同じ時代を生きた人でないと分からない、世の空気感までを体感できる楽しさ。
とある陶芸作家の個展で、女性と一緒に作品を鑑賞する村上隆さんを見かけたことがあります。その女性があまりにも美しかったので、私も、一緒にいた夫も、その美女の記憶しか残っていませんが、同時代を生きるというのはこういうミーハー体験もできるという特典があります。
きっと村上隆さんの作品は後世に渡り、鑑賞・評価され続けていくのだと思いますが、同時代を生き、同じ体験を共有し、そこから生まれたアートを見るという体験ができた幸運に感謝します。
好き嫌いは別にして、
鑑賞後に、調べたいこと、読みたい本、見たい作品がつぎつぎと沸き起こってくる作品群というのは、それだけ人の気持ちを掻き立てる力があるという証拠なのだと思いました。
今週末まで!チケットカウンターはすでにめっちゃ混んでます。
事前購入がオススメ。